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多摩武蔵野ウォーキング
 
小平市
小金井市

KODAIRA
KOGANEI

                 
歴史
 
鷹の台・小金井公園
たかのだい・こがねいこうえん

多摩川の清流を江戸の町へ運ぶ玉川上水。今回は玉川上水沿いを散策しながら、小平市・小金井市内の桜の名所をめぐる「桜ウォッチング」コースをご案内します。徳川将軍や明治天皇も訪れた桜の名所を目指して出掛けてみませんか?

 
 
全長
約8キロ
所要時間
約2時間
Access :電車
西武国分寺線鷹の台駅下車徒歩3分
小平中央公園に駐車場有
Access : 車
中央道国立府中ICから20分
おすすめ
シーズン
●桜・・・3月下旬〜4月初旬
この他、四季を通じて楽しめます!
 
 
 
1 鷹の台駅
 ↓
徒歩3分
2 小平中央公園
 ↓
徒歩1分
3 玉川上水
 ↓
徒歩30分
4 平櫛田中彫刻美術館
 ↓
徒歩5分
5 玉川上水
 ↓
徒歩20分
6 海岸寺
 ↓
徒歩5分
7 小金井桜
 ↓
徒歩5分
8 小金井公園
 ↓
徒歩20分
9 武蔵小金井駅
 
 
 

 小平中央公園−玉川上水    ケヤキ・コナラ・クヌギ・イチョウ…武蔵野の面影を楽しむなら、こちら

 
国分寺駅から西武国分寺線で2駅先の「鷹の台駅」が今回のスタート地点。江戸時代に徳川御三家のひとつ、尾張徳川家の鷹場だったため、武蔵野エリアには三鷹・鷹の道など、「鷹」という地名や通りの名前が目立ちますが、この鷹の台も、そのひとつ。

駅のすぐ隣には小平中央公園があり、休日にはサッカーや野球などの練習・試合が行なわれています。また、3月下旬〜4月上旬のお花見シーズンには、グラウンド内にレジャーシートを敷いてお花見をするグループも。

多摩川から江戸の町へ生活用水を運んでいた玉川上水とも直結していて、ケヤキやコナラ、クヌギ、イチョウなどの木々がたくさん並んでいます。左下の写真にもあるような、鳥の巣箱があちらこちらに備え付けられていて、多摩の澄んだ空を舞うコゲラ(キツツキの一種)たちにとっても、憩いの場所になっているようです。

近所には津田塾大学・武蔵野美術大学をはじめ、多くの学校があるため、平日もたくさんの人が行き交う人気ウォーキングスポットとなっています。

小平中央公園
住所 東京都小平市津田町1-1
電話 042-343-1611
小平市の鳥にも指定されているコゲラが
憩う玉川上水沿いに設置された巣箱。
玉川上水の清流を泳ぐ鯉。人が近づくと
集まってきます。わかるんですね。
玉川上水の上を走り抜ける西武線。都内では、なかなか出会えない光景ですよね。
 
 平櫛田中彫刻美術館  小平ゆかりの生涯現役のスーパー彫刻家。
 
100歳を越えて、現役で活躍していた彫刻家がいたことをご存知ですか?小平市で晩年を過ごした平櫛田中(ひらくしでんちゅう)という彫刻家は、「六十、七十は鼻垂れ小僧、男盛りは百から百から」という名言を残したそうです。

玉川上水から程近くの住宅地に、彼が暮らしていた住居が、作品とともに「小平市平櫛田中彫刻美術館」として公開されています。代表作は国立劇場に展示されている歌舞伎役者をモデルにした「鏡獅子」。平櫛田中彫刻美術館には、鏡獅子の試作品が展示されています。また、美術館の庭先には、彫刻作品の制作に使われていたという巨大なモミノキも展示されており、その迫力に圧倒されることでしょう。

玉川上水ウォーキングの際には、ぜひ寄り道してみることをお薦めします。

平櫛田中美術館は、玉川上水からすぐ近く。ウォーキングの際には、 ぜひ立ち寄ってみて下さい。
平櫛田中が彫刻作品を作るために使っていたというモミノキ。 その巨大さに圧巻されます。
小平市平櫛田中彫刻美術館
住所 東京都小平市学園西町1-7-5
電話 042-341-0098
開館時間 10:00〜16:00
休館日 毎週火曜日(祝日の場合その翌日)
年末年始(12/27〜1/5
観覧料 一般/300円(団体220円)
小中学生/150円(団体110円)
 
 海岸寺−小金井桜   徳川将軍や明治天皇も訪れた由緒ある桜の名所
玉川上水が整備されると、武蔵野地域でも新田開発が進められました。その功労者である川崎平右衛門定孝が、幕府の命を受けて玉川上水の小金井橋周辺に6キロに渡って植えたのが、通称・小金井桜。当時、桜の花びらには解毒作用があると信じられていたため、江戸で暮らす人々に飲料水を運んでいた玉川上水沿いに、桜の木が植えられたのです。「暴れん坊将軍」としても有名な8代将軍・徳川吉宗が作らせたこの桜堤には、のちに13代将軍となる徳川家定や明治天皇もお花見に訪れたといいます。

天皇の行幸を記念して植えられた「行幸松」や、名勝と称えられた「小金井桜」の由来を伝える石碑が、玉川上水沿いの「海岸寺」にあります。玉川上水に沿って走る五日市街道の交通量が多く、車のエンジンやクラクションの音が騒がしい中にあって、茅葺き屋根の山門に見守られたこの敷地の中だけは、ゆったりとした時が流れているようです。

現在の小金井桜堤。木の老化や環境悪化で、かつての名声はなりを潜めていますが、復活に向けた検討が進められています。
海岸寺の山門脇に立つしだれ桜。
周囲の喧騒を忘れさせてくれます。
海岸寺
住所 東京都小平市御幸町318
海岸寺前の通りは交通量が多いので、横断する際は十分にご注意下さい。
 
 小金井公園   全52種類・約1800本の桜・さくら・サクラ♪
 
717ヘクタールという都立公園としては最大級の広さを誇る小金井公園は、1954年にオープン。すぐそばを流れる玉川上水沿いの桜堤を引き継ぐように、ヤマザクラ、ソメイヨシノ、サトザクラ、カンヒザクラ、オオシマザクラなど、全52種類・約1800本の桜が並んでいます。なかには、小金井の地名にちなんで名付けられた「コガネイウスベニザクラ」なんていう品種も。これは園内に咲く数品種が自然交配して生まれたのだそうですよ。

この他、公園の東側にはレンタサイクルでのサイクリングを楽しめる「サイクリングコース」(中学生以下対象)や、ソリに乗って斜面を滑り降りる「ソリゲレンデ」、ウォールクライミングに挑戦できる「わんぱく広場」などがあり、お子さんと一緒に遊びに行っても楽しむこともできます。

さらに、小金井公園の楽しみはこれだけじゃありません。公園と併設された「江戸東京たてもの園」には、映画『千と千尋の神隠し』の舞台となる銭湯「油屋」のモデルになったとされる「子宝湯」をはじめ、昭和初期を思わせるレトロな建物がたくさん並んでいます。
詳しくは、「多摩のミュージアムガイド」をご覧下さい。

小金井公園
住所 東京都小金井市関野町1-13-1
電話 042-385-5611
園内には52種類・約1800本の桜が咲き乱れる。「小金井」の名前が付いた品種も。
お花見シーズンにはたくさんの人で埋め尽くされる桜の名所。
園内に展示されるSL。お子さんも楽しめるスペースもたくさん用意されています!
 
【取材後記】   こぐまのウォーキング日記

昨年の羽村堰に続き、玉川上水沿いの桜の名所を取材。

小平中央公園や小金井公園で、レジャーシートを敷いてゆったり楽しむお花見も素敵ですが、水の流れに沿ってウォーキングをしながら楽しむ桜ウォッチングも、また素敵なものでした。

小金井桜が、江戸時代の華やかさを取り戻してくれると嬉しいですね。

取材担当:こぐま
 
 
 

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