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多摩武蔵野ウォーキング
 
東久留米市
 HIGASHIKURUME 
            花
歴史
 
おちあいがわ・くろめがわ 

東京・武蔵野の一大ベッドタウンである東久留米市に、湧水を源流とした二本の清らかな川が流れている。落合川と、東久留米市の市名の由来にもなったといわれる黒目川だ。二本の川は、住宅地を自然豊かに彩りながら市の中心を流れ、北東で一本に交わった後、埼玉県へと流れていく。今回は、その双方の川沿いに整備されている美しい遊歩道をご紹介する。まず、駅に着いたら、市内の古い寺社から訪ねてみよう。川沿いの遊歩道は、歴史と自然が豊かに詰まった楽しいウォーキングコースだ。

 
 
全長
約6.5キロ
所要時間
約2時間30分
Access :電車
西武池袋線「東久留米駅」下車
Access : 車
新青梅街道から小金井街道を所沢方面へ約30分
おすすめ
シーズン
特に春・夏は爽やかで気持ちが良い
 
 
 
1 東久留米駅西口
 ↓
徒歩13分
2 多聞寺・氷川神社
 ↓
徒歩2分
3 落合川ウォーキングコース
 ↓
徒歩20分
4 竹林公園
 ↓
徒歩3分
5 落合川 老松橋
 ↓
徒歩30分
6 神宝大橋・黒目川
ウォーキングコース
 ↓
徒歩35分
7 小山台遺跡公園
 ↓
徒歩10分
8 東久留米駅北口駅舎
 
 
 

 多聞寺・氷川神社      鎌倉時代建立の多聞寺。市指定文化財の四脚門に注目!

 
東久留米駅西口から賑やかな駅前通りを進み、市役所を過ぎたところで十字路を左へ曲がると、ゆるやかな坂の下に「宝塔山多聞寺」がある。ここは毘沙門天を本尊とする真言宗の寺で、今から約780年前、鎌倉時代の元仁元年(1224年)に創建された由緒ある寺院だ。寺院に着いたら、まず南側の通りに回って正面に建つ山門から入ってみよう。この山門は、嘉永5年(1852年)頃の建立といわれる総ケヤキ造りの四脚門。わざわざ江戸の彫師に彫らせたという軒下周りの獅子の彫り物は実に見事で、東久留米市指定文化財になっている。

宝塔山多聞寺
住所 東京都東久留米市本町4-13-6
 
氷川神社
住所 東京都東久留米市南沢3−5−8

境内を参拝したら、再び通りに出て左へ進み、落合川の川岸へ。川沿いのウォーキングコースはその通りに架かる毘沙門橋が起点となるが、その前に川を少しだけ上流に遡り、近くにある氷川神社にも訪れてみよう。

落合川上流の湧水群「沢頭(さがしら)」の水源地にある氷川神社は、せせらぎの音が静かに響く丘上の小さな神社。創建年代は明らかではないが、現存する棟札には承応3年(1654年)とあり、それ以前の開基であることに間違いないらしい。住宅街の一角にありながら、今もなお「村の神社」の雰囲気を醸し出している境内は、まさに川の守り神らしく、水源である野趣豊かな上流の川面を見守っている。

さあ、社殿を訪れたら、いよいよ落合川のウォーキングコースへ。再び毘沙門橋へと戻り、そこから始まる川沿いの遊歩道を下流に向かって歩いてみよう。

 
 落合川ウォーキングコース 透明な水と花木に彩られた落合川。
 
豊かな湧水を水源とする落合川は、川底まで透き通って見えるほど水の澄んだ美しい都会の清流である。込み合った住宅地の間を流れている川であるにもかかわらず、ゴミや生活排水などで汚染されている様子がないのは素晴らしい。川岸は市の事業によって、楽しく歩ける遊歩道がしっかりと整備されており、川辺はそのそばに住む市民の手により、多種多様な花木が植えられ、川の景観をさらに美しく彩っている。

在原業平の伝説がある多聞寺黒松 
住所 東京都東久留米市本町1−17
 
 竹林公園 竹林と湧水池の風景は、「新東京百景」の一つ。
 
竹林公園
住所 東京都東久留米市南沢1−7
多聞寺黒松を過ぎ、老松橋まで来たら、落合川の南に位置する竹林公園に立ち寄ってみよう。ここは武蔵野に古くから生えていた竹林を保存するため、1974年に開設された自然公園だ。面積3600uの敷地内には、約2000本もの孟宗竹が生い茂っており、竹林の中の遊歩道を辿って山裾へと下りると、そこには自然の湧水池が静かに水をたたえている。その美しい風景は、「新東京百景」の一つにも選ばれている。
 
再び老松橋まで戻り、落合川を下流へと向かって歩こう。美鳥橋を過ぎた辺りから、川面には沢山の鯉が泳ぐ姿を見ることができる。鴨などの水鳥も水辺に沢山やって来ていた。この近くにはインターナショナルスクールがあり、遊歩道には散策を楽しむ外国人の姿もよく見かける。落合川のウォーキングコースは、歩道の幅が広いので、ジョギングやサイクリングも楽しめるコースとなっているようだ。
 
 神宝大橋・黒目川ウォーキングコース 神宝大橋で折り返し、疲れたら黒目川沿いの木陰ベンチで一休み・・・。
 
神宝大橋
落合川は、神宝大橋の手前で黒目川と合流し、さらに北東の下流へと流れていく。今回のウォーキングでは、折り返し地点となる神宝大橋を渡り、黒目川の川岸にも整備されている遊歩道を上流に向かって歩いてみよう。

黒目川のウォーキングコースは、川岸の近くまで住宅が迫ってきているため、歩道が狭くなっているが、こちらも清流が流れており、景観も市民によって美しく保たれている。遊歩道の途中には、公園や休憩所がいくつも設置されているので、疲れたら木陰のベンチで一休みできる。黒目川沿いの風景は、のどかな落合川沿いの風景と違い、マンションや学校などの建物が立ち並ぶ住宅密集地であることが印象的だ。

 
 小山台遺跡公園 住宅街の奥に広がる遺跡公園は、街を一望できる憩いのスポット。
 
西武池袋線の陸橋をくぐり抜け、次の橋に出てくる右の道を入っていくと、住宅街の奥に小山台遺跡公園がある。この辺りは小山台遺跡と呼ばれる地で、先土器時代(約2万年前)の大昔から人々が生活していたことが知られている。昭和45年の発掘調査では、この場所から縄文時代の中期(約5千年前)の住居跡が3軒発見され、大きな縄文ムラがあったことも明らかになった。崖下には黒目川が流れ、近くには湧水も出ていた暮らしやすい場所。日当たりの良い高台は原始時代の人々にとっても生活に適した場所だったと思われる。現在も、なだらかな丘の上から街の風景を一望できるスポットとして、市民の憩いの広場となっている。


小山台遺跡公園
住所 東京都東久留米市小山1−10
 
 東久留米駅北口駅舎 北口駅舎と商店街 − 知る人ぞ知る有名作品の舞台モデル。
 
東久留米駅 北口駅舎
小山台遺跡公園から黒目川へと戻り、西武池袋線の陸橋まで引き返したら道を右へ。そのまま線路に沿っていけば、東久留米駅東口に出る。その東口に向かう手前に出てくる小さな駅舎が、東久留米駅北口駅舎である。

なんとも古めかしく、小さな駅舎だが、この駅舎を含む北口商店街の一帯は、漫画「めぞん一刻」の舞台のモデルとなったといわれ、漫画ファンには有名なところ。北口駅舎を始め、商店街のあちこちに漫画のモデルといわれる店やスポットがある。夕暮れのオレンジ色に染まった北口商店街は、「時計坂町」の面影がやや残されており、昭和の哀愁を帯びた懐かしい空気が漂っている。

 
【取材後記】   落合川・黒目川近隣の〜クウ・ネル・アソブ〜
小山台遺跡公園

さて、ウォーキングの合間に楽しむクウ・ネル・アソブ。今回、おススメする「クウ」のスポットは、東久留米駅西口の郵便局の並びにある「TAKANO」。地元の人に人気のイタリアンのお店です。「ネル」におススメするベストスポットは、やはり小山台遺跡公園。なだらかな丘の傾斜が、まるで昼寝用に作られた自然のベッドです。ウォーキング後に立ち寄るなら、お隣、ひばりが丘駅の駅前パルコが、お買い物に便利な「アソブ」スポット。元気が余っている人は、そこまで歩いて行ってみよう!

取材担当:美月春菜
 
 
 

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