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多摩武蔵野ウォーキング
 
新宿区  SHINJUKU
  西新宿・新宿・歌舞伎町・大久保

にししんじゅく しんじゅく かぶきちょう おおくぼ 

超高層ビル、大型商業施設、歓楽街、異人街…日本一の大都市を歩く

東京都心の西部に位置する新宿区。なかでも新宿駅を中心とするエリアは、東京都庁をはじめとする超高層ビル群が広がる西新宿、大規模な商業施設が並ぶ新宿、映画館や飲食店が軒を連ねる歌舞伎町、韓国系ショップが並ぶ大久保など、それぞれに「日本最大級の」と呼ぶにふさわしい個性豊かな顔を持っている。
西新宿、新宿、歌舞伎町、大久保という4つのエリアをめぐり、大都市・新宿の持つ様々な顔を探ってみよう。

 
 
全長
約8キロ
所要時間
約3時間
Access :電車
地下鉄丸ノ内線「西新宿駅」下車
Access : 車
首都高速新宿線「新宿出口」から5分、青梅街道「成子坂下」交差点から1分
おすすめ
シーズン
通年
 
 
 

1 西新宿駅
 ↓
徒歩1分
2 西新宿超高層ビル群
 ↓
徒歩20分
3 新宿駅周辺エリア
 ↓
徒歩20分
4 歌舞伎町エリア
 ↓
徒歩15分
5 大久保エリア
 ↓
徒歩10分
6 JR大久保駅・新大久保駅
 
 

 西新宿超高層ビル群   東京都庁をはじめ、高さ200mを超えるビルがズラリ。

 

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地下鉄丸ノ内線の「西新宿駅」の2番出口を出ると、周りを取り囲むように高層ビルが肩を並べて建っています。新宿住友ビル、新宿三井ビル、新宿センタービル、新宿野村ビル、新宿パークタワーなど、200mを超える高さを誇る超高層ビル群が天空での背比べをする中、一際存在感を放つ、まさに西新宿超高層ビル群のシンボルとも言うべき建物が。
西新宿超高層ビル群の中で最も背の高い東京都庁舎第一本庁舎は地上48階243.4m。1990年の竣工時には、当時日本一の高さを誇っていた池袋のサンシャイン60を抜いて、日本で最も高いビルでした。現在でこそ、後からできた横浜ランドマークタワー(296m)、大阪ワールドトレードセンタービル(256m)、りんくうゲートタワービル(256m)、東京ミッドタウン(248m)、ミッドランドスクエア(247m)などに超されてしまいましたが、その特徴的なシルエットのおかげもあって、首都の顔としての存在感を誇っています。
地上243mの東京都庁は文字通り「東京の顔」
地上243mの東京都庁は文字通り「東京の顔」
都庁展望室から新宿パークタワー方面を望む。
東京都庁舎第一本庁舎の南北それぞれの塔の45階部分にある展望室は、都心部はもちろん、空気の澄んだ日には多摩・秩父の山々や遠くは富士山までも見渡すことができ、観光客に人気。こんなに素敵な眺望を楽しむことができるのに、入場無料というのも嬉しいところですね。
年末年始を除けば年中無休、朝は9時半から夜は23時までオープンしていて、バーや喫茶店も併設されているので、昼間の眺望や夜景を楽しみながら、飲み物を片手にくつろぐこともできます。
都庁展望室から新宿パークタワー方面を望む。
23時まで営業しているので、夜景も楽しめます。
都議会議事堂と都庁第一本庁舎。
都議会議事堂と都庁第一本庁舎。
ここで首都東京を動かす会議が開かれています。
都庁の展望室から見下ろした超高層ビル群。
都庁の展望室から見下ろした超高層ビル群。
地上から見上げるのとは違った感動を味わえます。
なかには個性的なフォルムのビルも。こちらはヒルトン東京です。
なかには個性的なフォルムのビルも。こちらはヒルトン東京です。

このように、今でこそ都庁舎をはじめとする超高層ビルが並び、文字通り「東京の顔」となった西新宿ですが、もともと都会的な街だったわけではありません。少しだけ、西新宿エリアの歴史をひも解いてみましょう。
江戸時代までは農村の中に大名屋敷が点在する地域だった西新宿。1885年の新宿駅が開業、1898年の淀橋浄水場完成などを経て、少しずつこの町の姿が変化を始め、東京の街が西へと拡大していくのに合わせて新宿副都心計画策定。1965年に淀橋浄水場が東村山へ移転されると、空いた土地に現在の超高層ビル群が次々と建設され、現在の西新宿の姿が確立されていったのです。
平日はビジネスマンが行き交うビル街にも、休日にはゆったりとした時間が流れます。
平日はビジネスマンが行き交うビル街にも、休日にはゆったりとした時間が流れます。
西新宿開発のトップバッターとなった京王プラザホテル
西新宿開発のトップバッターとなった京王プラザホテル
新宿アイランドタワー
新宿アイランドタワー
新宿住友ビル
新宿住友ビル
新宿センタービル
新宿センタービル
 

 新宿駅周辺エリア   日本一の乗降客数を誇る駅周辺には百貨店や家電量販店が多数

 

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小田急百貨店
小田急百貨店
京王百貨店
京王百貨店
西新宿の超高層ビル街を抜けて新宿駅方面へ歩くと、今度は家電量販店やデパートなど、大規模な商業施設が目立つようになってきます。まずは新宿駅西口。こちらにはヨドバシカメラ、ビックカメラ、サクラヤなどの家電量販店の大型店舗が集まっており、買い物客で年中賑わっています。また、新宿駅に乗り入れている鉄道の系列である小田急百貨店、京王百貨店もあるため、幅広い客層が街を往来。また駅前に設けられたバスロータリーからは、各地へ向けて多数の路線バス・長距離バスが出発していきます。
ヨドバシカメラ新宿西口本店
ヨドバシカメラ新宿西口本店
ルミネ
ルミネ
新宿駅西口から南側へ歩くと、国道20号線「甲州街道」にぶつかります。「新宿」という地名の由来とも深い関わりがある甲州街道は、日本橋から新宿・高井戸・府中・八王子・甲府を経て下諏訪で中山道と合流する、江戸幕府により整備された五街道の1つ。当初は日本橋を立つと1つ目の宿場は高井戸(杉並区)であり、その距離の長さから旅人たちは難儀をしていました。そこで、幕府は1698年に徳川家臣の内藤家屋敷内に宿場を開設。この宿場は「内藤新宿」と呼ばれ、交通の要所として、繁華街として、また江戸の新たな観光名所として発展するようになり、現在に至るのです。
甲州街道に沿って東へ進むと、JR新宿駅の南口に到着。甲州街道を挟んで向かい側には、タカシマヤタイムズスクエア、さらに街道に沿って東側には丸井シティーがあり、江戸時代から続く繁華街としての顔を受け継いでいます。
タカシマヤタイムズスクエア
タカシマヤタイムズスクエア
丸井シティー
丸井シティー
伊勢丹
伊勢丹
新宿東口方面から臨む西新宿超高層ビル群
新宿東口方面から臨む西新宿超高層ビル群
靖国通りに立つ巨大な鳥居
靖国通りに立つ巨大な鳥居
「新宿四丁目」の交差点から明治通りに入り、今度は新宿駅東口方面へ。新宿通り沿いには伊勢丹や三越、丸井ヤングなどの百貨店が並ぶほか、映画館も点在。また新宿通りと靖国通りに挟まれたブロックには小規模店舗も多数軒を連ねており、繁華街は靖国通りを越えた歌舞伎町へと続きます。
明治通りと靖国通りがぶつかる「新宿五丁目」交差点のすぐそばに、突如大きな鳥居が現れます。徳川家康が江戸に入るよりも前から、この辺りを見守り続けてきた花園稲荷神社です。甲州街道が整備され、内藤新宿が置かれると鎮守として祀られるようになり、現在は参拝客のほか、各種劇団による催し物が開かれたり、休憩場所・待ち合わせ場所としても使われています。高層ビル街や繁華街の散策が続く今回のウォーキング。こちらで一息ついてはいかがでしょうか。
内藤新宿の鎮主としてこの街を見守り続ける花園稲荷神社
内藤新宿の鎮主としてこの街を見守り続ける花園稲荷神社
 

 歌舞伎町エリア  日本一の繁華街は、夜もネオンが消えない「眠らない街」

 

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たくさんの人で賑わう歌舞伎町一番街の入り口
たくさんの人で賑わう歌舞伎町一番街の入り口
新宿駅東口から新宿通り、靖国通りを越えると日本最大級の歓楽街、歌舞伎町エリア。明治通り、靖国通り、JR中央線、職安通りに囲まれた範囲に位置するこのエリアには、新宿コマ劇場や映画館、漫画喫茶、居酒屋、パチンコ店など、さまざまな施設・店舗が軒を連ねています。夜もネオンが煌々と輝き、「眠らない街」としても有名です。
第二次世界大戦中に東京大空襲で一面焼け野原となった現在の歌舞伎町一帯には、戦後、大規模な歌舞伎の演舞場を中核とする芸能施設を集めるという都市計画が立てられました。「歌舞伎町」という地名の由来はここにあります。結局、財政面の問題もあり、実際には新宿コマ劇場や周辺の映画館が建設されるに留まったものの、歌舞伎町は東京で最も早く復興を成し遂げた街として讃えられました。
また歌舞伎町の一角、花園神社のすぐ脇には「新宿ゴールデン街」が。木造長屋建ての小さな飲食店が狭い路地をはさんでマッチ箱のように並んでいるこの商店街は、もともとは新宿駅東口にあった闇市が発祥。駅前の闇市撤去に伴い、現在の場所に移転してきました。
現在では、世界有数の歓楽街として発展した歌舞伎町・新宿ゴールデン街一帯は、西新宿のオフィス街や出張サラリーマンの息抜き、学生コンパなどの格好の場となっています。中国や韓国からの観光ツアー客も多く、昼間はよくツアーコンダクターが導く姿が見かけられる歌舞伎町。このすぐ隣には、日本一のコリアンタウンと称される大久保・百人町エリアが広がります。
夜になるとサラリーマンたちが足を運ぶ新宿ゴールデン街
夜になるとサラリーマンたちが足を運ぶ新宿ゴールデン街
路面電車の廃線跡を利用して作られた「風の小道」
路面電車の廃線跡を利用して作られた「風の小道」
新宿区役所。区役所前の通りにもたくさんのお店が
新宿区役所。区役所前の通りにもたくさんのお店が
歌舞伎町さくら通り
歌舞伎町さくら通り
歌舞伎町セントラルロード
歌舞伎町セントラルロード
新宿コマ劇場
新宿コマ劇場
JR新宿駅東口
スタジオアルタ
JR新宿駅東口 スタジオアルタ
タカノフルーツパーラー
紀伊國屋書店
タカノフルーツパーラー 紀伊國屋書店
靖国通り
コパボウル
靖国通り コパボウル
ミラノボウル 新宿大ガード(西新宿から歌舞伎町方面)
     
風林会館 夜遅くまでにぎわう
 

 大久保エリア   エスニック系のお店が並ぶ関東最大のコリアンタウン

 

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歌舞伎町から北へ向かうと、大久保・百人町エリア。JR大久保駅・新大久保駅と、一般には「大久保」という地名がメジャーですが、実は両駅とも住所は「百人町」。この地名の由来は甲州街道の説明で先述した、徳川家の家臣・内藤清成と関わりがあります。関東地方一円に勢力を張っていた北条氏の残党が反乱を起こすことを警戒し、徳川家康の江戸入府前より警備を命じられていた内藤清成は、「伊賀組百人鉄砲隊」という鉄砲隊を指揮していました。この鉄砲隊員の屋敷があった場所という意味を込めて、この地を「百人町」と呼ぶようになりました。

新大久保駅前には、彼らが屯所として使用していた皆中稲荷神社があります。ここは鉄砲隊与力がお参りをしたところ、百発百中で狙いに当たるようになったという言い伝えから御利益があるとされ、宝くじ当選を祈願する人などがお参りに来るようです。

「百発百中」の御利益があるとされる皆中稲荷神社
「百発百中」の御利益があるとされる皆中稲荷神社
一方、「大久保」という地名は、周囲と比べて窪んだ低地であったことから付けられました。江戸時代までは農村だった大久保は、明治時代になるとつつじの景勝地として、近郊から多くの観光客が訪れていたようです。
しばしば「コリアンタウン」と称されることがあるこのエリアは、終戦後に在日朝鮮人などが集まるようになり、1970年代頃からはエスニック料理店が少しずつ営業をはじめ、現在に至ります。
特に焼き肉店や韓国スターのグッズを扱うお店は人気が高く、これらを目的にこの街へ遊びに来る観光客も多数います。ウォーキングの締めくくりに、こちらで腹ごしらえをして帰る…なんていうグルメなウォーキングも、たまには良いかもしれませんね。
大久保通り沿いのドンキホーテは、ハングル文字の看板が目立つ
女性客に人気の韓国スターグッズ販売店
女性客に人気の韓国スターグッズ販売店
大久保エリアには異国の雰囲気が漂うお店がたくさん
大久保エリアには異国の雰囲気が漂うお店がたくさん
大久保通り沿いのドンキホーテは、ハングル文字の看板が目立つ
     
 
山手線が走る新大久保駅 皆中稲荷神社脇には「開運稲荷」の幟が。
 
中央線高架下にある百人鉄砲隊の壁画   中央線各駅停車の大久保駅
 
 
 

【取材後記】 

超高層ビルから見下ろした新宿の街には
様々な顔がありました
200mを超える超高層ビルが肩を並べる西新宿エリア、大規模商業施設が集まる新宿駅周辺エリア、飲食店が軒を連ねる歌舞伎町エリア、そして異国の風を感じるコリアンタウン大久保エリア。3時間ほどのウォーキングでしたが、日本最大級の大都市である新宿が持つ様々な顔を見ることができる魅力いっぱいのコースでした。お好きなエリアを選んでゆっくり過ごすのも良し、全てのエリアを回って観光・ショッピング・食事を楽しむのも良し。お好きな過ごし方でお楽しみ下さい。
取材担当:こぐま

 

 
 
 
 

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