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「かつていた怪しげな人たち」

 立川と国立は街の雰囲気が対照的だ。立川に愛着ある身としては、こぎれいでどこか取り澄ました国立よりも、車券や馬券が舞い散り、米軍基地時代の色町風情を残す立川の方が街として断然魅力的に映る。国立では高層マンション建設をめぐって美観を損なうと住民運動がおこっているが、立川では住民運動ではなく、駅前を始めとする再開発が、街をどんどん綺麗にしている。

 歩く人々もオシャレな感じの人やファミリーな人々が多くなり、かつていた怪しげな人たちは見る影もない。  八王子や町田となんら変わらない、特色のない街にしてしまう駅前開発に不満を抱えるのは私だけだろうか。美観ならぬ醜観を損なったと住民運動をおこしたくなる私だが、駅前を歩いていたらいるわ、いるわ、きれいな伊勢丹の脇で競輪場行きのバスを待つ大量の競輪ファンが。皆あえて汚い格好をしているかのような服装である。駅前の美観とは完全にミスマッチだった。 それは綺麗になっていく立川に対する無言の抗議のように思えて、私には心強かった。
(榎本雄二)

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