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〜〜川越の魅力〜〜

展覧会風景
 川越は僕の好きな街の一つだ。新宿からわずか一時間足らずで行けるにもかかわらず、「東京」とは明らかに違った世界を楽しむことができる。蔵の街並みを散策したことのある読者も多いのではないだろうか。

 12月初旬に川越の伝統建築物保存地区にある長島家北の蔵(川越市指定文化財)で「かわごえ・まちなみ・建物展」(主催:川越市)が開催された。会期中「都市空間の魅力」についてシンポジウムが開かれたが、その中で印象に残った言葉がある。それは「旧市街地」という言葉だ。

伝統建築物保存地区
 川越の魅力として第一に挙がるのは何よりも昔にタイムスリップしたような蔵の街並みだ。ぽつぽつと歯抜けのように蔵が残っている街はどこにでもあるが、川越はその逆なのである。蔵の圧倒的なファサードが面として風景をつくっている。伝統建築物保存地区の中心を走る県道沿いに蔵が連なっているのでどうしても建物に気を取られがちだが、近世の都市構造も川越の魅力の一つとして重要な役割を担っているという。

 
ヨーロッパの街を歩くと「旧市街地」と「新市街地」という言葉がガイドブックに必ず登場する。旧市街地は教会などを中心に発展した中世都市の部分で、新市街地は近代以降に都市がスプロールしてできた新しい市街地。前者は古い建物が入り組んで並ぶ街で、後者は自動車中心に造られた区画整理された街と簡単に言うことができるだろうか。

 西欧の都市はこの二つの区域を分けて開発が進められてきた。一般的に我々が海外旅行に行く地域は旧市街地の部分である事が多い。ちなみエッフェル塔を始めとするパリの観光地も旧市街地の中にある。東京の場合はこの二つの区分ではなく、アメリカを例に倣った「ダウンタウン」的な発想で開発が進められたので、繁華街・ビジネス街(ダウンタウン)と住宅地(アップタウン)という二つの区分としてとらえることができる。しかしながら元々は江戸城を中心とした城下町だったので、壊しては建てるという開発を進める必要があった。その結果、東京にはわずか100年前の街並みがほとんど無くなってしまった。

 
そんな中で川越は東京近郊の都市としては珍しく、旧市街地と新市街地が存在する街なのだ。城下町だったので、わざと通りの見通しを悪くしたり、行き止まりの道があったり攻防の仕組みが街の随所にあった。川越の旧市街地はこの城下町の区画の残る部分にあたる。

伝統建築物保存
地区の洋館
 現在でも街を縦横に横断する道路は少なく、城下町の特徴の一つであるT字路が多く残っている。残念ながら蔵の街並みを挟んで走る県道は街を南北に抜ける幹線道路として直線に改修されているとのことだが、道を一歩横にそれると「次は何があるのだろう?」と好奇心を掻き立たせる小道も沢山ある。また、川越の街には洋式建築が数多くの残っており、これらの建物は重厚な蔵の街並みとはちょっと違ったハイカラな川越の側面を今に伝えている。

 
川越は東京の通勤圏に位置しているので、そのまま他の都市と同じように雑多な建物の林立する街に変わってもおかしくなかったはずだが、何故旧市街地が存在するのだろうか?

「地元の人々のまちに対する愛着と誇りが現在の川越を造った」ということだ。
これは「川越まつり」という地元の住人の心が一団となる祭りがあることに起因している部分も多いが、それでも「気がついたら街が残っていた」のではなく、町人の努力の結果、形として残ったといえる。


・「かわごえ・まちなみ・建物展」 


〜〜川越の建物ガイド〜〜

ここでは実際に川越を「まち歩き」するに当たっての小冊子を紹介しよう。どちらも川越市が発行しているので、無料で手に入れることができる。

「川越の蔵造り」:川越市教育委員会

伝統建築物保存地区内部の建物の紹介冊子。蔵の位置がプロットされた地図と代表的な蔵の立面図・断面図が載っているので、この一冊で蔵の街並みは十二分に楽しめる。


登録有形文化財:
カワモク本部事務所

「都市景観重要建築物」:
川越市都市計画部都市計画課

旧市街地建物案内誌。伝統建築物保存地区内部の建物は上記の冊子で紹介してるので、この案内誌はその外にある重要建築物が掲載されている。伝統建築物保存地は一通り見たという人向けのディープな川越案内になっている。個々の建物紹介だけでなく「伝統建築物保存地区」、「都市景観重要建築物」、「登録有形文化財」などの用語の解説も載っていて、読み応えのあるガイドブックだ。


 

 
 
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