今から約280年前の江戸時代、かの八代将軍徳川吉宗が「享保の改革」の一環として、江戸庶民にも花見を楽しんでもらおうと1270本ものヤマザクラを植えたのが、この飛鳥山公園の始まり。当時の桜の名所では禁止されていた「酒宴」や「仮装」が容認されたため、江戸っ子たちの間でも人気は急上昇した。その評判は書物にも、「花見は上野に限ると思っていたが、元文の始め(1736年頃)には飛鳥山に気押されてしまった」と記録されるほどであった。
明治6年の太政官布達において、上野、芝、浅草、深川などとともに日本最初の公園にも指定され、平成9年度には「北区を代表する景観10選」に選定される。現在、桜の数はソメイヨシノ、サトザクラなどおよそ650本。咲いてしばらくすると花の色が緑から赤に変化してくるギョイコウや、淡紅紫色のフクロクジュといった、珍しい八重桜も目にすることができる。
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