徳川5代将軍・徳川綱吉の側用人・柳沢吉保の下屋敷に、吉保自らが、和歌の世界を庭園で表現しようと設計、開園させた庭園。その名は、中国の『詩経』に分類されている詩の分類法を、紀貫之が和歌に適用した際に用いた「六義」(むくさ)にちなむ。造園当時から、小石川後楽園とともに江戸の二大庭園に数えられ、昭和13年より一般公開された。昭和28年には、国の特別名勝に指定されている。
名物はなんといっても、庭園の中心部に入る内庭大門をくぐった瞬間、目の前に現れる巨大なシダレザクラだろう。高さ13m、幅17mの堂々たる枝ぶりから、薄紅色の花を地につくほどに垂らすさまは、壮観そのもの。築庭300年を記念して、平成13年からは、シダレザクラの開花に合わせライトアップを行っている。青空に映える花の色も優しげで風情があるが、幻想的な光に包まれた花の姿は、妖しくも神秘的で心惹かれる。
期間中は桜とともに、庭園内も各所がライトアップされる。別世界のような花の宵にひたりたい。
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