駒込の六義園と並び、江戸の二大名園としても知られる日本庭園。江戸時代初期、水戸徳川家初代藩主である頼房により造営されたもので、二代目藩主である光圀公の手により完成に至った。池を中心とした回遊式泉水庭園で、光圀の儒学思想を反映し、随所に中国や日本の湖・山・川・田園を模した景観が表現されている。中でもとりわけ目をひくのは、琵琶湖を模した庭園の中心的景観ともいえる大泉水。そのほとりにはソメイヨシノやサトザクラが配され、湖面に美しい花影を落とす。
大泉水のほとりの桜に先んずること1週間、園内にある計7本のシダレザクラが次々と、淡紅色の花をひらく。特に入り口正面に立つシダレザクラは、推定樹齢60年を超すとも言われる。かつてここには、樹齢100年を超すジダレザクラがあったと言われ、現在の老樹はその跡継ぎ。満開時のほの赤くけぶるような姿もまた、六義園のシダレザクラと並び称される銘木だ。
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