【第1回】

世界にとどけ!立川発「平和への願い」

立川を中心とする多摩エリアで活動するパフォーマー達を紹介する“「多摩系」を探せ!”。初回のゲストは立川駅南口で自作の絵葉書を並べて披露していた白土楓さんです。

プロフィール

名前

白土楓(しらとかえで)

赤い帽子、白いジャンパー、右手のリングがお気に入りのハーフの青年。子供のころから飲み屋でバイトをしていたとあり、大人っぽい雰囲気を持っている。

住所

東京都立川市

年齢

22(19807月生)

職業

無職

Q:どんな活動をしているのか教えて下さい。
A:立川駅南口のデッキで絵葉書を展示販売しています。折りたたみの椅子を持参して人込みを眺めながら描いたり、近所のファミリーレストランで描いたりした自信の作品です。
作品には値段を付けていません。いいなと思ってくれた人が、自分で値段を決めてお金を置いていってくれるんです。

Q:どうして絵葉書の展示販売を始めようと思ったんですか?きっかけを聞かせて下さい。
A:子どものころから「一人ひとりに“平和の意思”を持ってもらいたい」という願いがありました。もともと絵を描くことが好きだったので、作品を通じてメッセージを伝えられたらいいなと思って、1999年に展示販売を始めました。

戦争を経験していない僕が言うのもなんですが、日本人は平和ボケしています。毎日おいしい食事ができて、自分の部屋で安心して眠りにつける。「言った」「言わない」でケンカになったり、キレる若者達が急増して殺人事件にまで発展しちゃったりもする。この立川の街でも毎日「ムカツク」「ウザイ」なんて恐ろしい言葉が飛び交ってる。

だけど、世界には明日の食事が手に入らない子ども達もいる。戦争やテロの恐怖に怯えながら暮らしている人だっている。北朝鮮やイラクの人達がいい例ですよね。
私利私欲に走ってばかりいないで、世界中の人達が“平和の意思”を持つことができたら、くだらない争いごとなんてなくなるのに…。
通勤通学や買い物の途中にチラッと目にした僕の作品を、平和をかけがえのないものだと意識するキッカケにしてもらえたら嬉しいですね。

Q:絵葉書の展示販売をしていて嬉しい瞬間ってどんなときですか?
A:自分の作品を評価してもらえたとき、たくさんの人に見てもらえたとき、たくさん買ってもらえたときなどいろいろあるけど、今までで1番嬉しかったのは、お客さんが僕の絵を見ながら詩を書いてくれたときです。僕の伝えたい“平和の意思”を、そのまま言葉で表現してくれました。メモ用紙に書かれた詩は、常にポケットにしまってお守りにしています。

Q:では逆に辛い、苦しい瞬間はどんなときですか?
A:路上での活動なので、真冬の寒さは辛いです。実は今も風邪をひいて熱があるんです世界にはもっと苦しい生活をしている人たちがたくさんいるので、休まずに活動を続けたいんですが、病気には勝てませんね。健康であることのありがたさを、あらためて実感しています。

Q:立川という街を選んだ理由は?
A:立川の落ち着いた雰囲気が好きなんです。確かに大きな街なんだけど、都心と比べたら静かだし、時間の流れがゆっくりしてる。だから僕の作品にじっくり目を向けてくれる人が多いと思うし、“平和の意思”というメッセージも強く伝わるんじゃないかと思うんです。

お金儲けや有名になりたいというのが目的だったら、中央線で新宿や吉祥寺などの都会に出てますね。やっぱり立川はイナカだから(笑)。だからこそ立川を選んだんですけどね。

Q:最後に、タチカワオンラインをご覧になっている皆さんへ一言!
A:今の平和があるのは多くの犠牲があったからです。そのことを忘れないで下さい。
“平和の意思”は誰もが持っていると思います。立川に来たときは、南口でしゃがみ込んで絵を描いている僕の姿を見て、“平和の意思”を思い出すキッカケにして下さい。時間があるときには気軽に話しかけてみて下さい。一緒に平和を考えましょう。

白土楓さんにはココで会える!今後の開店予定

日時

ほぼ毎日営業しています!

場所

JR立川駅南口・多摩モノレール立川南駅前デッキ

交通

JR中央線・青梅線・五日市線・南武線、多摩都市モノレール

※都合により変更されることがあります。ご了承下さい。



取材後記
忘れていた。“平和の意思”の大切さを。連日連夜イラクや北朝鮮の情勢が報道されているにも関わらず、どこかで「アメリカや国連に任せておけば戦争は回避できる」「万が一戦争になったとしても、日本は憲法で戦争放棄をうたっているから安全だ」などと考えていた。現実は甘くない。多摩地区には米軍・横田基地が存在する。北朝鮮の弾道ミサイル「ノドン」が、我が家の上空で爆発しないとも言い切れない。

平和を維持するにはどうしたらいいのだろう。まずは全人類が“平和の意思”を共有することから始まるのではないだろうか。平和は平和であろうとする人々の不断の努力によってのみ維持される。平和の上に安眠していては、平和は守れない。こんな当たり前のことに気付かせてくれた楓さん、ありがとう。今後も寒さに負けず頑張って下さい!
【インタビュー・撮影 大熊雅樹】