先ごろ、新聞紙上を騒がせた「国立マンション景観問題」。
出来上がっている建物の上層部分の撤去という異例ともいえる判決に付近の住民はどう思っているのでしょうか?
当サイトの町田スタッフが早速、取材をしてきました。

 

 名   称:クリオレミントンヴィレッジ国立
 
 売   主:
明和地所株式会社

 
 所 在 地:国立市中3丁目

 
 用途地域:第二種中高層住宅専用地域他

 
 総 戸 数:353戸(住居343戸)

 
 

入居が始まって取り壊し命令が下された現地を見た。




国立駅より徒歩15分、駅前の賑やかが静かになった頃、大学通りに沿って最高階14階の淡い肌色の外壁タイル張りの建物が桜の並木より一際高く見えてきた。

最近良くあるメゾネットタイプも有る広い面積をもつ大規模ファミリーマンションだ。
エントランスはゆとりと静かさが感じられるかなりグレードの高いマンションのようだ。もと、保険会社の土地でその事務センターの立替は多摩センターに移り現在のマンションとなったものという。



取り壊し命令がでるまでの経過についてはおおよそ以下の通りだ。

平成12年 1月  確認済・工事着工

同年    2月  国立市中三丁目地区計画の建築条例施行
同年    12月  東京高裁にて建築基準法に適合しない決定
平成13年 12月 東京地裁にて建築基準法68条2項に違反する判決
平成14年  6月 東京高裁にて建築基準法に違反していない判決
同年11月  東京地裁にて違法部分の取り壊し命令
(20メートルを越える部分はおおよそ7階より上の部分にあたる。)
現在すでに一部入居が完了している。



道行く人に聞いた。

・計画の時点での市の対応に疑問を感じる。
取り壊せば大学通りの日照は良くなると思う。
でも現実は難しいのではないでしょうか。
(知り合いが入居しているという50歳代の女性。)


・話題の物件を見る目的で来たところ。
大学通り側のデザインは好きではないが色は落ち着いている好みの色だ。
特に景観が壊れてという感じは無い。今後の成り行きに注目したい。
(都区内の20歳代設計関係の男性と女性)


・景観は壊されたと思う。ただし、時代的な流れだと思う。
住む人にとってはステータスを得られるがこの建物によって所有土地の値が下がる方もいる。
利害の線引きは難しいので行政がきちんとしなければならない。

市長および推進代表者は私利私欲無く一生懸命環境を守ろうとしているが、ノルマを持たされる企業と議会の中で何処まで頑張れるのか見守りたい。
地裁は新しい見解を示したがまだ保守的な組織と戦わねばならないであろう。(散歩中60歳代男性・写真)


・違和感はあまり無いが撤去には賛成。市民の納得のいかないものは十分に話し合いを持ってから事業を開始しなければならない。基準法が問題であると思う。結局、法とは別の事項で妥協するしかないであろう。 (散歩の途中60歳代男性)



仕事柄関心を持って見ている。
現に道路部分で他の地域より景観は保たれていると思う。景観については取り壊しても変わらないであろう。基準法では地域にあった細かい指導は出来ない。

しかし高さ等については絶対的に可否が決められている。後の条例で取り壊せということでは理解されないであろう。人が住むということが街であることを考えなければならない。

(多摩市の不動産業50歳代・写真)

さらに引き続き、販売主、入居の方、隣接に住まいの方に聞いていきたい。(取材・文 町田)